6月24日に放映された秘密のケンミンSHOW極では、長野県のジンギスカンが特集されました。そこでは、「長野県は北海道に負けないジンギスカン王国」として紹介されています(参考:読売テレビ記事)。
ジンギスカンというと北海道のイメージが強いですが、長野県のように、実際には北海道以外にもジンギスカンがよく食べられている地域はありそうですね。
そこで、ジンギスカンが特に人気な地域について、GoogleトレンドというGoogleの無料ツールを使って調べてみました。
Googleトレンドの「人気」の意味
ツールについて最初に補足しておくと、Googleトレンドでいう「人気」は、「その地域でGoogle検索された回数に比べて、特定のキーワードで検索した割合がどれぐらいだったか?」で決まります。
そのため、人口の多い都市部が人気に見えたり、Google検索を利用する層が多い地域が人気に見えたりといったことがなく、地域別の人気度を公平に比べることができます。
「ジンギスカン」地域別人気ランキング トップ10
それでは、Googleトレンドで「ジンギスカン」という検索キーワードの地域別の人気ランキングトップ10を紹介します(調査期間: 2019/4/1〜2020/3/31)。
10位〜6位
ジンギスカンが人気の地域、10位から6位は以下のようになりました。
順位 | 都道府県 | 人気度 |
---|---|---|
10位 | 青森県 | 14pt |
9位 | 福島県 | 14pt |
8位 | 宮城県 | 14pt |
7位 | 千葉県 | 15pt |
6位 | 神奈川県 | 15pt |
東北と関東の5県がランクインという結果です。国産羊肉の生産地では北海道や東北など東日本が多いですが、やはり生産地に近いところでジンギスカン料理も浸透しているということなのかもしれません。
5位 長野県(人気度:16pt)
秘密のケンミンSHOW極でも紹介されましたが、長野県でもジンギスカンはかなり人気です。羊肉の生産も北海道に次いで多く、信州新町のジンギスカン街道をはじめ、長野県ならではのジンギスカンが県内に幅広く浸透しています。
4位 山形県(人気度:18pt)
実は山形県でもジンギスカンは人気です。ジンギスカンの発祥地の説は全国でいくつかありますが、その一つが山形県の蔵王温泉になっています。兜型のジンギスカン鍋も山形鋳物で作られました。
3位 東京都(人気度:20pt)
各地の食文化の集まる地、東京ではジンギスカン人気も高いです。外国人も多く宗教的に牛肉や豚肉を食べられない人もいる中で、羊肉が受け入られやすい面もあるかもしれません。
また、高円寺に1936年に開かれた成吉思荘(じんぎすそう)は最初にできたジンギスカン専門店とされます。
2位 岩手県(人気度:24pt)
東京都を抑えて第2位となったのが、岩手県です。岩手県でも古くからジンギスカンが食されていて、特に遠野市が有名です。
手軽に外でジンギスカンを食べられるジンギスカンバケツは遠野市で考案されました。
1位 北海道(人気度:100pt)
2位以下と人気度で大きく差をつけて、第1位となったのはやはり北海道でした。国内の羊肉生産の6割以上を占める北海道ではジンギスカン鍋が家庭にも普及しており、ジンギスカンは郷土料理の一つになっています。
ジンギスカンパーティ(ジンパ)も盛んで、花見や海水浴、バーベキューなど、様々な場面でジンギスカンが振る舞われます。
地域別で見ていくと、各地でジンギスカンが様々な特色をもって楽しまれていることがわかります。
自分の親しんでいるのとはちょっと違う、その土地ならではのジンギスカン、一度堪能してみてはいかがでしょうか。